母集団形成とは?新卒採用(就活)の仕組み | 母集団形成編※後編

新卒採用(就活)

みなさん、こんにちは、まみれです。

前回は新卒採用活動の一番入り口である母集団形成について、以下の3点についてお話させて頂きました。

  • 自社HPやリクナビ、マイナビ等の媒体からエントリーが来るのを待つ
  • 同説明会や学内説明会に参加して自社のPRをする
  • WEB DMやEmail DMを送付する

 

前回の記事を見られていない方はこちらをご確認下さい。

母集団形成とは?新卒採用(就活)の仕組み | 母集団形成編※前編
企業の新卒採用(就活)の仕組みについて表側、裏側含めて説明していきます。まずは採用活動の入り口である母集団の形成について紹介します。今回は前編です。

 

今回の記事では母集団形成施策の残り3つを紹介させて頂きます。

あまり世に認識されていないけれども、効果的なサービスも紹介していきますので、是非みなさん参考にして下さいね。

 

本記事内容の妥当性
  • 管理人及びアドバイザーは大手企業複数社で10年以上の採用業務経験
  • 面接やイベントを含めて会ってきた学生さんは数万人

記事の執筆者である管理人及びアドバイザーは大手企業複数社で10年以上採用業務を経験しています。

面接等でお会いしてきた学生さんの数も数万人に及びます。

他の採用担当者の方と比較しても実務経験、接触人数共に相当多い為、経験に裏付けされた情報発信となっています。

 

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母集団の形成方法(続き)

今回の記事では以下の3施策について紹介してきます。

今回紹介する母集団形成施策
  • 就職情報誌やWEBバナー広告等に自社広告を掲載する
  • 内定者や社員に後輩を紹介してもらう
  • 自社に興味を持っている学生さんを採用ベンダーより送り込んでもらう

 

まみれ
まみれ

てない、今日もしっかり勉強するんだぞ!

てない
てない

うん、忍活で失敗しないようにしっかり仕組みから勉強するね^^

まみれ
まみれ

忍活?

てない
てない

忍者になる為の就職活動ね!

まみれ
まみれ

いや、普通に就職しろよ笑

就職情報誌やWEBバナー広告等に自社広告を掲載する

世の中には就活生向けに企業の基本情報やインタビュ記事が掲載されている『就職情報誌』という雑誌が存在します。

昔流行っていたものでいうとリクルート社の『就職ジャーナル』とかですね。最近だとキャリアデザインセンター社の『Type就活プレミアム・マガジン』とかです。

こういった就職情報誌に『企業の広告』や『インタビュ記事』を掲載する事で学生の目に留まりやすくし、エントリーへ繋げるんですね。

また、就職情報誌とは別に『WEBバナー広告』というネット広告もあり、ネット主流のこの時代においては非常に効果的な母集団形成施策と言えます。

それぞれについて説明していきます。

就職情報誌

まず、就職情報誌ですが、これは10年以上前はかなり王道的な母集団形成施策でした。

今程ネットが普及しておらず、学生さんは就活の情報は就職情報誌で取得するのが割とスタンダードな時代だったんですよね。

しかしながら、スマホが出現してから状況は一変しました。

学生さんのみならず、世の中の大半の人がスマホを中心としたツールでネットで情報を検索するようになり、今やわざわざ雑誌を購入して企業の採用関連の記事を読んだりする人はほとんどいないと思います。

 

てない
てない

確かにわざわざ雑誌は買わないなぁ。

ネットで情報は調べられるし、記事とかも結構無料で見れるしね。

まみれ
まみれ

まぁ、そうだよね。雑誌とか買うとかさばるし、買うとしても電子書籍だよね。

俺も数年前からジャンプは電子にしたよ。

てない
てない

えっ、まだジャンプ読んでるの?笑

少年誌ですよ

まみれ
まみれ

心はいつまでも少年よ。

メリット
  1. 1つの冊子で非常に多くの情報が集約されている。
  2. 知名度が低い企業でもお金次第でかなり目立つ記事や広告を出稿できる為、学生に発見されやすい。
  3. とじ込み付録という形で、奇抜なデザインのものを封入可能なオプションもある為、学生に視覚的PRがしやすい。

デメリット
  • 雑誌を読んだり、購入する人が大幅に減っており、そもそも広告を出稿しても目に留まる機会が少ない。
  • 広告を出してもリンク等飛ばせない為、エントリーへの導線が甘い。
  • 興味のある企業の情報ばかりが掲載されているわけではないので、情報収集の効率が悪い。

長く採用担当として母集団形成の施策を考えてきたものとしては、就職情報誌への広告や記事掲載はよっぽどお金が余って使い道が無ければ検討する程度の期待値と言わざるを得ません…

ただ、単発では上記の通りですが、雑誌へのインタビュ記事掲載と併せて、そのインタビュ記事を抜き刷りにして、合説等で学生さんに配布する等の使い方をすれば効果はUPするかと思います。

とは言え、興味が無い会社の抜き刷り記事など学生さんも見るわけはないので、やはり優先度はかなり下がりますね。

 

てない
てない

合説で知らない会社のインタビュ記事配られても読まないよ笑

まみれ
まみれ

ですよね…

 

また、就職情報誌は掲載費用が結構高いです。

広告やインタビュ記事の掲載、見開き2Pだと昔400万円(定価)というぼっ○くりベンダー(超大手)もいました笑。ただ、当時はそれが当たり前でしたね。

しかしながら、面白いもので、定価は400万でも私が所属していた企業は結局30万で掲載でき、グループ会社の方は400万円で掲載していたという裏話もあります。

結局発行ベンダーさんも学生に知名度がある企業のに掲載して欲しいので、大手は安く契約できる傾向がありますね。

そりゃそうですよね、大手企業が載ってないと学生はまず買いませんからね苦笑

 

まみれ
まみれ

てない、採用業界の闇の一端を理解したか?

てない
てない

うん、同じサービスで契約金額が10倍以上違うのはあり得ないね…就活の裏側を理解した気がするよ。

僕も気を付けます笑

WEBバナー広告

続いてWEBバナー広告です。WEBバナー広告とは名前の通り、インターネット上の特定サイト上に自社の広告を表示する仕組みの事を指します。

厳密に言うと結構サービスは細分化されるのですが、ひとまず本記事では上記のように定義しておきます。

一般的なものでは『Googleディスプレイネットワーク(GDN)』『Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)』等が挙げられます。

個人的にはWEBバナー広告はお薦めです。以下のメリデメ図のように紙の広告と比較して優位性が多々ある為です。

メリット
  1. 広告に自社採用HPのリンクを貼る事で、エントリー誘導しやすい。
  2. 特定のターゲット毎に広告表示ができる為、ターゲット母集団を形成しやすい。
  3. クリック課金の契約にすれば目標数に達するまで広告が表示される為、費用対効果が高い。
  4. 安い費用でスタートできる。
  5. 効果測定がしやすい。
  6. 紙と違い広告デザインや誘導先を適宜変更できる。

デメリット
  • ターゲットがクリックするまで延々と表示される事もある為、鬱陶しく思われるリスクあり。
  • クリックされてもエントリーに結び付かない可能性がある為、場合によっては全く効果が得られないリスクあり。
  • 厳密に効果の最適化を図ろうとすると、定期的に広告デザインや訴求メッセージを変更する必要がある為、一定の手間がかかる。             

この図を見て頂くとわかるようにWEB広告はメリットはあってもデメリットは結構少ないと個人的には思っています。デメリットもむりくり書いた感が正直あります苦笑

上図に記載した以外のメリットもあり、一度設定してしまえば何もしなくても延々とターゲットの学生さんにアプローチが実施されるという面もありますね。

合説等のイベントですとまずイベントに行かなくてはなりませんし、イベントに行っても自社ブースに来てくれた学生さんにしかアプローチできません

DMも配信できる学生数に限りがありますし、効果もせいぜい配信してから数日です。

そういった既存施策と比較をしてGoogle広告等のWEB広告は優位性が非常に高いと思っていますが、意外と世の中の採用担当者の皆さんは既存施策メインで母集団形成活動を実施しており、大きな機会損失を生んでしまっていると感じています。

今後Google広告等のWEB広告が広く認知されてくると採用活動における一つの主要施策になるのではないかと思います。

 

てない
てない

確かに最近の学生さんはスマホでネットや動画見てる人本当に多いもんね。

僕も一日7時間位見てるよ笑

まみれ
まみれ

そうだね、結構学生さんのビューが多いサイトに広告が出たりもするので、目に留まりやすいのは間違いないと思う。

ただ、広告が出てもクリックしてもらう為には色々工夫が必要で、ただ出せばいいというわけでもないんだ。

てない
てない

その心は?

まみれ
まみれ

例えばグルメ記事をまとめているサイトをてないが見ていて、そのサイトに『まみれ商事、エントリー受付中!』とか広告出てもクリックしないでしょ?

てない
てない

確かに。

まみれ
まみれ

なのでWEB広告に表示させるキャッチコピーはしっかりと考えた上で実施しないとお金と労力の無駄になりかねないだ。

まみれ
まみれ

例えば商社希望の子とか新しい企画を立ち上げたりしたい人、かつ受け身でない人を誘導したいのであれば、『商社で新しい価値を創出したいチャレンジャー求む!』とかね。

てない
てない

あー、そういう事か。確かにこれなら『まみれ商事』に興味なくてもクリックする事あるかも…

 

WEB広告の場合、表示できる文字数は少ないがゆえにインパクトの強いキャッチを考えられるかどうかがカギになります。

ただ、どんなに強いキャッチが作れても、広告のリンク先が突然その会社のエントリーページだったりすると何をやってる会社かわかりずらいので、エントリー率はかなりおちると思います。

従って、広告をクリックした後の遷移先は自社のPRをするようなLP(ランディングページ)を作成し、そこでインプットをした上で、エントリーページに飛ばす等の導線の工夫は必要になってきますね。

 

てない
てない

企業も色々考えてるんだね苦笑

そんな事意識して広告見てなかったよ。

まみれ
まみれ

色々戦略的にやらないと優秀な子はエントリーすらしてくれないからね。

ただ、採用ベンダーさんが提供しているサービスを導入するだけだと正直大した成果は得られないと思うよ。

 

尚、私がWEB広告で最もいい点だと感じている点はメリット欄に記載させて頂いた『効果測定がしやすい』という点です。

例えばLPや採用HPのエントリーページ等にGA(Google Analitics)を埋め込んでおけばかなり詳細なデータ分析を実施する事ができます。

例えば一日に何件のアクセスがあったとか、何分程度そのサイトを閲覧していたか、リピーターはどの程度いるか、性別や年齢層はどのようなユーザーがアクセスしてるか等多岐に渡ってデータ分析できます。

GAから得られたデータをうまく分析・活用しながらPDCAを回していく事で、より良いWEBマーケティングの戦略に結び付ける事が可能です。

採用の施策の効果測定は結構しづらいものが多い為、WEB広告をうまく使う事で自社にアクセスする人材のデータをうまく分析し、WEB系施策だけでなく、その他の母集団形成施策にも活用していく事ができれば採用力の強化に大きく寄与するかと思います。

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内定者や社員に後輩を紹介してもらう

  

この施策は最も費用がかからない母集団形成施策となりますね。なんせ、自社の内定者や若手社員にサークルや研究室の後輩を紹介してと言うだけですから笑。

ただ、意外にやっていない企業さんが多い印象がありますね。

やっていない企業さんは確実に実施する事をお薦めします。

実際100人の内定者がいて1人につき5人の後輩を紹介してくれたらそれだけで500人の母集団が稼げるわけですからね。

更に内定者にしても社員にしても自分があまりお薦めできない後輩は紹介してこない傾向が高い為、母集団の質が高い点もいい点ですね。

メリット
  1. 費用が全くかからず、コストパフォーマンスが最高に良い。
  2. 母集団の質が高い傾向がある。
  3. エントリー後の選考への参加率も高い。
  4. 内定者や社員の帰属意識を高める二次的効果も期待できる。

デメリット
  • 紹介の為、選考過程においてそれなりな配慮は必要。
  • 紹介者の管理に若干の手間が発生してしまう。
  • 紹介者が全員他社へ行ってしまった場合、内定者等のモチベーションが下がるリスクあり。

てない
てない

確かにこの方法は素人の僕が聞いても理に叶っているというか、コストパフォーマンスがいい気がするね。

まみれ
まみれ

そうでしょ?内定者や若手社員がその人の事を公私ともにどんな人なのか理解しているケースも多いので、採用担当者としても安心できるんだよね。

 

恐らく採用費がかなり潤沢にある企業や、ネームバリューがかなりある企業はこのような施策は打たないと思われますが、お金が無い企業やネームバリューが低い企業さんにとっては非常に有用な施策かと思います。

また、採用費やネームバリューがある企業にとっても、質の高い、安心感の得られる人材の母集団形成ができるという意味ではやる価値が大いにあると言えます。

合格率が高い学生さんが始めから来てくれた方が、業務効率も各段にあがりますからね。

紹介頂いた学生さんに関しては企業側もしっかり意識すると思うので、学生さんにとっても多少なれとも選考において優位な面はあるかと思うので、狙ってる企業の人に人事に紹介してもらうというのも一つの就活テクニックかもしれませんね。

自社に興味を持っている学生さんを採用ベンダーより送り込んでもらう

これは私がターゲットを定めた母集団形成をする時によく利用していた施策となります。

世の中には特定のスペックを指定するとベンダー側のDBに登録している学生さんから、サービス利用企業を希望する学生さんを募り、イベントや選考に送り込んでもらえるサービスを展開している企業が存在します。

単価は場合によってはイベント等に比べるとやや高くなりますが、確実に欲しい層の母集団形成ができるという意味では非常に有用な施策となります。

また、ベンダーにもよりますが、登録学生としっかりと面談をしているベンダーもある為、人物/能力ともにしっかりした学生さんを送り込んでくれたり、志望度の向上のインプット等もした上で送り込んでくれるので質の高い母集団形成ができると言えます。

代表的なサービスでは『digmee』が挙げられますね。私もよく採用したい属性の学生さんを送客してもらっていました。

実際に面接にも送客してもらいましたが、学生さんの質も高く、いわゆる大手ベンダーのサービスと比べても非常にパフォーマンスがいいサービスと言えます。

digmeeについては以下の記事で詳しく記載してますので、就活生の皆さんは是非ご確認下さい。

 

上記バナーをクリックし、LINEで友達登録をすると利用できます。 【↑の画像リンクからLINEで友達登録するだけで利用可能】

 

他にも送客サービスはありますので、利用されていない企業さんは是非一度利用してみて下さい。メリット/デメリットは以下のような感じでしょうか。

メリット
  1. 明確に限定したターゲットのみを確保する事ができる。
  2. 興味がある学生さんが送客されてくるので、選考への参加率が高い。
  3. 面談をしているベンダーだと人物/能力的にしっかりした学生さんが送客される為、質が高い。

デメリット
  • エントリーはするが、その後アクションしてこない学生も存在する。
  • イベントや選考当日に学生が来ないという事象が発生するリスクあり。
  • ベンダーによってはコストがっや高い。

てない
てない

こんなサービスがあるのか…

全然知らなかったよ。

まみれ
まみれ

多分学生さん、企業の採用担当者ともに知らない人は多いと思う。

でも凄く効果的なサービスだから普及していくといいよね。

まみれ
まみれ

ちなみに本BLOGアドバイザーの『株式会社BashiFirm』さんも送客のサービスを提供していますので、興味がある採用担当者の方はお問合せフォームより連絡をしてみて下さい。

HPはこちら↑から

てない
てない

回しもんかい!笑

まみれ
まみれ

そうですが、何か?

この送客サービスは非常に有用なサービスですが、意外と知られていないです。

私の大手企業の採用友達と話をしていても採用にかなり力を入れている企業しか利用していませんでした。

結構規模が小さいベンダーが提供しているケースが多い為、認知されていないのでしょうね。

ピンポイントに特定の大学や、学部、学科に所属している学生さんを集めたい場合や、体育会所属者を集めたい、或いは特定企業のインターンに参加している学生さんを集めい等、かなりスペックを選んで送客してもらえるので個人的にはかなりお薦めのサービスです。

競合企業のインターンに参加している学生をあえて集めて個別にインプットをして、引っ張ってしまうといったような事もできます。

学生さんからしても登録しておくと特別選考の案内が来たりする事も多いので、ナビに登録するよりもこういった就活支援のサービスに登録しておく方が有益だと思います。

このサービスに関しては別記事で詳しく書きますね。

まとめ

今回は母集団形成施策の後半として以下の3施策を紹介させて頂きました。

  • 就職情報誌やWEBバナー広告等に自社広告を掲載する
  • 内定者や社員に後輩を紹介してもらう
  • 自社に興味を持っている学生さんを採用ベンダーより送り込んでもらう

前半の3施策と比べて後半の3施策に関しては実施していなかった方も結構いらっしゃったのではないでしょうか。

採用を長くやってきた人間としての見解としては前半のオーソドックスな3施策よりも、後半ご紹介した3施策の方が非常に効果的であると感じています。

新卒採用市場も常に変化していきますので、従来と同じことだけやっていても中々競合との争いに勝つことは難しいかと思います。

この機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

就活生の皆さんも他の人と同じ事をしていては就活の競争で優位性を保つ事は難しいと思いますので、人とは違ったアプローチをしてみるといいかもしれません。

また一つ一つの施策に関しては別記事で詳細に記載させて頂きますね。

 

まみれ
まみれ

母集団形成施策に関しては一通り基本は理解できた?

てない
てない

うん!企業側の仕組みがわかるとこちらもどう動けば最適な就活になるか考えやすいね。

裏ネタ的なものもしれたので、試してみるね笑

 

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